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会社のビジョンとミッションとは?有名企業の事例や決め方を紹介

会社を設立するとき、多くの人が考えるのが会社の「ミッション」や「ビジョン」です。

一見事業そのものとは無関係に見えますが、ミッションやビジョンは会社の方向性を明確にし全社の足並みを揃えるという点で非常に有効な役割を果たします。

今回は、ミッションとビジョンの違いや実際にミッションやビジョンを作る時の考え方について事例を踏まえて解説します。

「ミッション」と「ビジョン」の違い

会社の「ミッション」と「ビジョン」は一見同じもののように感じますが、実は明確な違いがあります。

一言で言うと、ミッションは「現在の姿」であるのに対し、ビジョンは「未来の姿」です。

会社の「ミッション」とは

ミッションという言葉は、直訳すると使命、任務、役目、天職という意味です。

つまり、会社のミッションとは、「その会社が社会に存在する意義・価値」「会社が果たすべき使命」を意味します。

会社が経営判断をするときは、このミッションを指針にすることが多いです。

このため、会社の全社員が理解しておくべき項目です。

会社の「ビジョン」とは

ビジョンという言葉は、視覚、未来像、先見の明といった意味を持ちます。

つまり、会社のビジョンとは、ミッションに基づいて事業活動を行っていった結果、「将来的に会社がどうなっていたいか・社会がどう変えていたいか」を示す未来像ということです。

会社の「ミッション」と「ビジョン」を作るときのポイント

先にミッションを考えると作りやすい

ビジョンとは、ミッションに基づいた活動を続けていった結果描けるいわば「未来の姿」です。

このため、ビジョンやミッションを考えるときは、先に現在の姿・存在意義であるミッションを考えてから、その先にあるビジョンを考えるのが思考が明確になりやすいです。

顧客を分析する

まずは、ミッションを作る時のポイントです。

ミッションとは「会社の存在意義・提供価値」であるので、その意義・価値を与える相手である顧客を分析することからはじめましょう。

「顧客はなぜ自社の商品を購入したのか?」という点を深掘りしていくと、顧客が感じている「不満・課題」を自社の商品・サービスがどのように解決しているのかが見えてきます。

起業前にミッションを作る場合には、「顧客のどのような不満・課題を解決したいのか?」という部分を徹底的に追求することが大切です。

例えば、掃除機を開発している会社の場合は、「家を掃除する手間を減らしたい」という課題を解決していることになります。

自社の存在意義を明確にする

顧客の感じている課題が見えてきたら、自社だけが提供できている独自の価値を考えます。

例えば、自社で掃除機を開発している場合、競合となる掃除機を開発している会社は多く存在します。

また、顧客の「家の掃除の手間を減らしたい」という課題を解決するのは掃除機だけではありません。

ハンディモップや箒なども競合と言えるでしょう。

あるいは「埃がつきにくい床材」なんかも顧客の課題を解決する競合商品に含まれます。

こうした競合商品の中で、「なぜ自社の商品を買い続けてもらえるのか?」「数ある解決策から自社の商品を選んだ一番の理由は何か?」という点を考えると、自社独自の価値を顧客目線で浮き彫りにすることが出来ます。

これにより、「吸引力や静音性では他者に劣るけれど、殺菌効果のある掃除機ブラシが一番の魅力だ」という風に気づくことが出来ます。

一番の存在意義が「掃除と殺菌を同時に行うオリジナルブラシ」だとしたら、それを元にミッションを作成しましょう。

この掃除機会社であれば、「最高のキレイを毎日更新する」などが考えられます

将来的に自社がどうあるべきかを考える

ミッションが決まったら、そのミッションを積み重ねて将来的にどうなっていきたいのかを考えます。

先ほどの掃除機会社の例であれば、「最高の技術と真摯な姿勢で、家庭の味方になる発想を生み出します」などが考えられるでしょう。

会社の「ミッション」と「ビジョン」の具体例

実際の会社のミッションやビジョンを紹介します。

株式会社ローソン

ミッション

私たちは”みんなと暮らすマチ”を幸せにします。

ビジョン

そこに、みんなを思いやる気持ちはありますか。

そこに、今までにない発想や行動へのチャレンジはありますか。

そこに、何としても目標を達成するこだわりはありますか。

マツモトキヨシホールディングス

ミッション

あなたにとっての、いちばんへ。

1st for you.

ビジョン

私たちは、すべてのお客様のためにまごころをつくします。

私たちは、すべてのお客様の美と健康のために奉仕して参ります。

私たちは、すべてのお客様にとって、いちばん親切なお店を目指します。

株式会社大創産業(ダイソー)

ミッション

高い志をもち 独創的なものづくりで 豊かな社会の実現に貢献します。

ビジョン

1. 法令と社会規範を遵守し、公正・健全な企業活動を行います。

2. 研究開発を推進し、高品質・高信頼性の製品を提供します。

3. 地球環境の保全に努め、安全で健康的な生活空間の実現をめざします。

4. 互いの人権・個性・価値観を尊重し、良好な職場環境を作ります。

5. 会社の諸規定を遵守し、ステークホルダーへ適正な開示を行います。

ファーストリテイリンググループ

ミッション

本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します。

独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指します。

ビジョン

世界を良い方向に変えていく

株式会社DeNA

ミッション

世界に喜びと驚きを

ビジョン

インターネットやAIを活用し、永久ベンチャーとして世の中にデライトを届ける

まとめ

ビジョンやミッションは、会社の目標・行動指針となる重要な要素です。

このため、できるだけ社員にステークホルダーがシンプルに共感できる内容にすることが大切です。

ビジョンやミッションが明確であるかによって社員の士気も変わってきますし、投資家や融資担当の心を打つミッション・ビジョンを用意できれば、出資や融資も受けやすくなります

このため、起業するときはなるべく会社を設立する前後にはビジョン・ミッションを決定しておくのがよいでしょう。

創業前に自社の描く未来や存在意義を決めることは、起業に対する覚悟を強めるだけでなく、ワクワクして楽しいものになると思います。

しかし、起業する際には、こうした楽しいことばかりに時間を割いているわけにはいきません。

起業をする際には、定款の作成・認証や資本金の振込、登記書類の準備など、様々な諸手続きをこなす必要があります

こうした手続きは、慣れていない人にとっては非常に大変な作業です。

こうした作業に時間を取られてしまうと、ミッション・ビジョンの作成や事業計画の推敲など、事業の核となる行為に時間を避けなくなるリスクがあります。

このため、会社設立は専門家に丸投げするのがオススメです。

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