「起業するなら何がいい?」「起業したいけど初めてで不安」などと起業することを漠然と考えてしまっている方も少なくありません。
起業は人生の中の大きな一歩ですから、不安になるのも当然でしょう。
本記事では、起業する際の失敗しない4つのコツや、起業に成功した事例などをご紹介します。
また、何となく起業したいとだけ考えている方は参考にしてください。
起業するなら気をつけたいこと
現代は、自由な働き方をする方が非常に増えてきています。
そこで「自分も何か起業したい」と思い立って行動する方も少なくないでしょう。
ビジネスを始めるためには、ローリスク&ハイリターンを意識すると成功する確率が高くなります。
それを踏まえた上で、起業を失敗させない4つのコツをご紹介しましょう。
在庫を抱えない
商品を売買する事業を始める方は、在庫を抱えすぎないように在庫管理を徹底しましょう。
在庫とは、仕入れたまま売れていない商品のことです。
確かに在庫が少なすぎてしまうと、品切れとなってしまい販売チャンスを逃してしまうことになります。
しかし、販売チャンスを逃すまいと大量の在庫を抱えていると、それだけで赤字になってしまうため注意が必要です。
そして、ビジネスに関してあまり自信のない方は、商品を売買して在庫を抱えてなければならないような事業は控えると良いでしょう。
利益率が高いものを選ぶ
冒頭でもお話しした通り、ビジネスにとって利益率は非常に重要です。
なぜならば、利益として上がった金額が、直接自分の給料になったり次のビジネスに繋げる資金になったりするからです。
そのため、ビジネスを始める時には、原価や仕入れ値といった「もともといくらかかっているのか」を考えて売値を決めていかなければなりません。
原価が高すぎると、それだけ売値を高くしなければ利益率は低いです。
しかし、売値が高すぎると販売チャンスも少なくなります。
このように、ビジネスをするにあたって、自分の事業の利益率についてあらかじめしっかり考えておくことが大切です。
初期費用が少ないものを選ぶ
初めてのビジネスは、初期費用や資本金が少ないものを選びましょう。
初めから、事務所を借りたり店舗を建てたりと初期費用を投資してしまうと、もしも事業が失敗してしまった時のダメージが大きく立ち直れない方もいるかもしれません。
ビジネスを初めてすぐに利益が得られることは少ないです。
数ヶ月、または数年間なかなか軌道に乗らず苦しい思いをする方もいます。
そして立ち上げた事業は経営できずに潰れてしまうことなどは珍しくありません。
そうした「もしも失敗してしまった時のダメージ」を考えておくことが大切です。
初期費用や資本金が少ないビジネスならば、もしも事業が失敗してしまっても損失は少なくて済みます。
そのため、ビジネスを始める時には、初期費用や資本金が少ないものを選ぶと良いでしょう。
流行り物には乗らない
ビジネスを始める時には、流行り物には乗らないことをおすすめします。
流行り物とは、一時的にブームになっているもののことです。
流行は時代の流れで過ぎ去ってしまうものですので、流行り物に乗っかって事業を始めてしまうとブームが去った時に自分のビジネスも衰退してしまうおそれがあります。
すでに事業を始めていて安定的に収入を得られるようになっている状態から、事業展開をするにあたって流行り物に乗るのはまた別の話です。
こうした理由から、初めてのビジネスで流行り物に乗るのはおすすめできません。
・起業当初はなるべく在庫を持たないようにする。
・利益率が高いビジネスを行う。
・初期費用を少なくしてリスクを回避する。
・流行に乗ってビジネスを始めるのは得策ではない。
0円からでも起業できるアイデア
フリーマーケット
近年CtoCのフリマアプリがとても人気です。
スマートフォン一つあれば出品することが可能ですので、手間や時間をかけずにお金を稼ぐことができるでしょう。
オンライン上のフリーマーケットは出品作業をしてしまえば、あとは売れるのを待つだけですので非常に効率が良いと言えます。
商品の売れ筋や相場感が分かるようになれば本格的なネットショップに発展させることも十分可能です。
アフィリエイト
アフィリエイトサイト運営も0円で起業が可能です。
アフィリエイトとは、自身のwebサイトに商品の広告を貼り付けて、その商品が購入された数に応じて報酬が発生するというものです。
webサイトの開設費用やサーバー代で多少の投資をする方もいらっしゃいますが、そこまで大きな金額にはなりません。
読者を増やすためには半年から1年ほどの期間を要しますが、お金をかけずに取り組めますので気軽に始めることが可能です。
継続するのは難しいですが、大きなリターンが期待できるアイデアの一つです。
動画や楽曲制作
「ランサーズ」「ココナラ」「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサービスもおすすめです。
自身のスキルを商品として売り出すことができるので、サイトを作るような手間はありません。
動画編集ができたり楽曲を作れたりするのであれば一度出品してみてはいかがでしょうか。
クオリティが高ければ単価も上がりますので、まずは実績を積むことから始めてみてください。
コンサルタント
スキルにも近いですが、自身が特定の分野で深い知識を持っているならばコンサルタントとして活躍することもできるでしょう。
コンサルタントには資格が必要ありませんので、自身が名乗ることで始められます。
専門的な知識や経験で困っているお客さんを助けられそうなのであれば「○○コンサルタント」として起業してみてはいかがでしょうか。
・自身のスキルを商品として売り出すことができる。
・アフィリエイトはローリスクハイリターンが期待できるビジネス。
・自身の経験を活かしてコンサルタントとして活躍することも可能。
起業するための準備
起業するためには、お金をはじめ、準備するものがたくさんあります。
また、考えておくべきリスクや、壁を乗り越える精神的なタフさやビジネスセンスが求められます。
資本金の準備
まず、起業するにあたって「資本金」が必要です。
資本金とは、事業をスムーズに進めるために準備しておくお金のことを言います。
2006年の会社法改正で、会社形態は関係なく「1円以上」の資本金があれば起業できるとされました。
確かに資本金1円で起業できますが、あまりにも資本金が少ないと会社としての信頼性が損なわれてしまうかもしれません。
起業したい方は、ある程度の資本金を準備しておくと、起業した先々で安心して事業を進めることができるはずです。
精神的にがんばるタフさ
精神的に頑張らなければならない場面に必ず出くわします。
起業した事業が成功することだけを頭でイメージするのも悪いことではありません。
しかし事業が失敗しそうになり、精神的に追い詰められてしまう方も多いです。
自分で起業をするということは、自分で考え行動に移さなければならないため精神的に踏ん張って事業を推し進めていかなければならないことを念頭に置いておきましょう。
会社設立に関する知識
起業するためのさまざまな知識も必要です。
知識がないまま行動してしまうと、事業失敗の原因になりかねません。
起業したいと考えている方は、自分でしっかりと会社設立に関する知識を身につけましょう。
・起業をするには資本金を用意する必要がある。
・経営難に立ち向かうことのできるメンタルの強さが大切。
・会社設立に関する知識を貪欲に身につける。
起業に役立つ資格
業をする際に持っていると役に立つ資格もあります。
すでにお持ちの方はその資格を存分に活かしましょう。
また起業のために何かしたいと考えている方も取得を検討してみてはいかがでしょうか。
フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、個々人の資産形成のサポートをするイメージが強いですが、会社経営にも役立つ資格です。
会社を経営していくにはお金に強くなければなりません。
ファイナンシャルプランナーの知識は資金繰りや節税はもちろんですが、資産運用面でも貢献度は高いでしょう。
経営していく中で不動産や保険商品に投資をする場面も出てきます。
このようなお金周りの知識を持ち合わせているだけで、経営は軌道に乗りやすくなると言えるでしょう。
日商簿記
日商簿記を取得する最大のメリットは財務面の知識を得られることです。
簿記を学ぶと、帳簿の付け方や仕訳、決算書の書き方、財務諸表を理解できるようになるでしょう。
起業したての頃は自分一人で多くの業務をこなす必要があります。
経理を任せられる方がいれば良いですが、自分でやらなければいけないのであれば簿記の知識は大いに役立つはずです。
会社の売上や経費計算を自身で把握できれば、経営判断も柔軟に行うことができるでしょう。
IT検定
IT系の資格の中ですと、ITパスポートや基本情報技術者といった資格の知名度が高いです。
こうした資格はIT系の事業立ち上げでの他、ITリテラシーを活かして他分野でも活躍できる可能性があります。
ITの知識を有していることは証明しにくいので、こうした資格を提示し信頼を与えることで仕事を獲得することもできるでしょう。
ビジネス実法務検定
ビジネス実法務検定では、経営者として知るべき最低限の法律を学ぶことができます。
具体的には民法、会社法、労働法などです。
司法書士など専門家に頼れば良いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こうした基礎的な知識を有しているだけで専門家へも細かく依頼できるでしょう。
何が法律に抵触するのかというある程度の嗅覚も鍛えられますし、事業運営をする際のリスクヘッジもできます。
ビジネス上のトラブル回避や問題解決につながりますので経営者が取得しておきたい資格の一つと言えるでしょう。
・会計や財務に関する資格を有していると経営に役立つ。
・IT系の資格はIT分野以外の幅広い分野で活躍することができる。
・ビジネス実法務の資格はビジネス上のトラブルを回避するのに有効。
起業のステップ
では実際に起業をするとなった場合、どのような段階を踏んで行なっていけば良いでしょうか。ここでは起業のステップをご紹介します。
起業の目的を再確認する
まずは起業する理由や動機は何か考えましょう。
企業経営は困難な場面に多々直面しますし、その度に諦めずにモチベーション高くいられるかどうかはこの動機次第とも言えます。
もしあなたがなんとなく起業したいと思っているなら少し立ち止まってみた方が良いでしょう。
自身が考えたサービスで世の中を良くしていきたい、など明確な動機を見つけてからスタートを切ってみてください。
どのような事業を運営していくのか決める
起業の目的を考える前に、すでに事業アイデアが先行している方もいらっしゃるかもしれません。
この事業の内容こそが今後の会社の命運を左右します。
起業を考えているということは、他社では出せない価値があるはずです。
競合と全く同じサービスで事業を開始するならば、起業する必要はなくその会社に入社すれば良いでしょう。
すでにあるアイデアを組み合わせたり差別化をしたりすることで事業内容を固めていってください。
目的にあったターゲット層を絞る
事業を決めるうえでターゲット選びも重要です。
ターゲットは対象が狭ければ狭いほど、商品やサービスが洗練されます。
誰にでも届くサービスは聞こえこそ良いですが、結局誰にも刺さることなく終わる可能性もあるのです。
どのような方に自身のサービスを使ってもらいたいか想像するところから始めてみてください。
事業のマネタイズ方法を考える
起業をするのであれば、マネタイズの方法も考えなければなりません。
ボランティアではありませんので、一定の利益が出なければ会社は立ち行かなくなってしまします。
融資を受けるならばマネタイズできる根拠をきちんと数値で示せるようにしておきましょう。
資金の調達方法を考える
資金調達をするには、金融機関からの融資やベンチャーキャピタルからの投資など方法はさまざまです。
もちろん自己資金で全てまかなえるのであればそれに越したことはありませんが、当面の運転資金や事業拡大のタイミングでキャッシュが必要になることもあるでしょう。
まずは中長期的に現在の資本金でどこまで会社を持続させられるのか検討する必要があります。
手続きを開始する
事業の内容を決定し、起業の意志が固まったら実際に設立手続きを行います。
現在は株式会社や合同会社を選択する方が多いですが、自社に合った会社形態を考えておきましょう。
法人の手続きは個人の開業届よりもはるかに煩雑ですので、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めてください。
・起業の目的が曖昧だとモチベーション保つのが難しくなる。
・事業内容次第で会社の未来が大きく変わる。
・サービスや商品のターゲットを精査する。
・マネタイズ方法を検討しどれくらいの利益が発生するか数値で表せるようにする。
・資本金の額に応じて自社に最適な資金調達の方法を検討する。
起業するなら経営サポートプラスアルファに相談
起業をするには、事前の準備がとても大切です。
起業に関するノウハウは世の中にたくさん溢れているので、自身で調べながら進めることも十分可能でしょう。
しかし、初めての起業となると、インターネット上の情報だけでは不安なこともあるはずです。
また情報が多すぎるあまり、どれを信じたら良いか迷ってしまうということも考えられます。
そのような場合は、経営サポートプラスアルファにご相談ください。
経営サポートプラスアルファでは起業の相談はもちろん、税金や財務など幅広いコンサルティングを行なっています。ぜひ一度ご検討ください。